研究概要 |
本研究の目的は,小学校低学年から展開する調理実習を中心とした食育プログラムを作成,試行実践し,検証することである. 最終年度にあたる今年度は,昨年度に引き続き,これまでの研究成果をふまえて,課題3)の小学校児童の発達段階に応じた調理技能の配列ならびに調理題材を検討した.これらの試行的実践を再度検証し,調理プログラムを完成させ,印刷物「明日に役立つ食育レシピ-小学校学年に応じたクッキング-」を作成し,奈良県内の全小学校,全教育委員会,全保健所,奈良県食育推進会議委員他に配布した.冊子には発達段階の調理技能レベルに応じたレシピのほかに,「食育」と「食教育」および「食生活教育」の違いに関する記述や,食育と学力の構造図,学習指導案等を記載している.協力者は本学付属小学校教諭2名,栄養職員1名,奈良市立小学校教員2名,栄養職員3名である.冊子の印刷費用の一部は,平成19年度奈良教育大学学長裁量経費の助成を受けた.学校ならびに教育委員会への配布には奈良県教育委員会の援助を,奈良県食育推進会議委員および保健所への配布には奈良県福祉部健康安全局健康増進課の援助を受けた. 試行的実践の様子を,アジア家政学会大会において発表した.Development of the Cookery Program for Schoolchildren ASIAN REGIONAL INTERNATIONAL CONGRESS for HOME ECONOMICS in Malaysia(Aug.2008)
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