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2005 年度 実績報告書

柿カロテノイドの吸収に及ぼす脂肪酸量や種類の影響とその吸収促進要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17500542
研究機関和歌山大学

研究代表者

細谷 圭助  和歌山大学, 教育学部, 教授 (10135824)

研究分担者 山地 亮一  大阪府立大学, 生命環境科学部, 講師 (00244666)
キーワードカロテノイド / 脂肪酸 / 吸収 / β-カロテン開裂酵素 / 組み換え体マウスβ-カロテン開裂酵素
研究概要

2006年と2007年度実施計画の内の1年目の成果を以下に記載する。
1.和歌山産の刀根早生柿果皮からカロテノイドを抽出し、β-クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、β-カロテンをアルミナカラムで分取し以下の実験に使用した。
2.カロテノイドが体内で吸収される際に、脂溶性であるカロテノイドは脂肪酸の存在により吸収が促進されることが知られている。ラットの反転小腸を使用してゼアキサンチン、β-クリプトキサンチン、β-カロテンのようなカロテノイドと脂肪酸として炭素数18で不飽和度1のオレイン酸、不飽和度2のリノール酸、不飽和度3のリノレン酸を用い、また炭素数4の酪酸、炭素数8のオクタン酸、炭素数12のラウリン酸を共存させた場合、不飽和度や炭素数の違いにより、またカロテノイドの種類によってその吸収量が異なつた。β-カロテン、β-クリプトキサンチンなどのプロビタミンA活性をもつものと、もたないゼアキサンチンとの違いがその原因の一つと考えられた。
3.ラット反転小腸によるカロテノイドの吸収への脂肪酸の種類と量による影響が、小腸のβ-カロテン開裂酵素(以後CDOと略する)活性増減によるのではないかと考えられたので、この点を調べるために小腸粘膜酵素を調製し、3種類のカロテノイドを基質として用い、レチナールに変換される際に関与する脂肪酸の種類と濃度の影響について検討した。その結果、不飽和度の違いにより、CDO活性に与える影響が異なった。
4.このような脂肪酸の影響が小腸粘膜中CDOに対する脂肪酸の影響によるのかを確認するために、組み換え体マウスβ-カロテン開裂酵素を作成し、これにカロテノイドを基質とし、各種の脂肪酸を共存させ酵素活性への影響を調べたところ、反転小腸や小腸粘膜酵素での結果とは異なった。この原因を解明することにより、脂肪酸のカロテノイド吸収への影響の原因を解明する予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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