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2006 年度 実績報告書

澱粉性食品開発のための物性の制御と咀嚼活動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500554
研究機関東京農業大学

研究代表者

阿久澤 さゆり  東京農業大学, 応用生物科学部, 助教授 (60256641)

研究分担者 早川 文代  食品総合研究所, 食品物性ユニット, 主任研究官 (00282905)
内野 昌孝  東京農業大学, 応用生物科学部, 講師 (00328543)
キーワード澱粉 / テクスチャー / 糖転移酵素 / 筋電位 / 動的粘弾性 / ゾル-ゲル転移
研究概要

わらび澱粉は、伸びがありかつ付着性の高いゲルを形成し、アミロースを含みながら、モチ種に類似したゲル特性を示す。そのゲル特性を検討する目的で、4-α-グルカン転移酵素を作用させて、アミロースの直鎖を加水分解すると共に、アミロペクチンの房を構成する側鎖の差長を変化させた糊液の粘度をおよび粘弾性を測定し、ゾルゲル転移を起こしたときの澱粉の分子量および鎖長分布を測定した。その結果、わらび澱粉ゲルは、4-α-グルカン転移酵素の作用量の増加に伴い、アミロース画分が減少した。また、アミロペクチン画分のうち、Fr.IIが増加し、Fr.IIIは減少した。この結果より、4-α-グルカン転移酵素によって、直鎖のアミロースが加水分解され、生成糖がアミロペクチンに転移したことにより、アミロペクチンの構造が変化したことが示された。その糊液の動的粘弾性を測定し、ゾル-ゲル転移点近傍の差長分布を比較したところ、そのゲル化機能はアミロースよりもアミロペクチンの影響が大きいことが分かった。わらび澱粉のゲルを用いて筋電位測定を行ったところ、他の澱粉ゲルに比べて、筋活動量および非筋活動時間が多く、やわらかくても口腔内でまとめる時間が多くかかることが示された。
さらに、官能評価を行うためのテクスチャー用語の収集では、日本語テクスチャー用語として445語が得られた。このテクスチャー用語の約70%は擬音語・擬態語であることから、日本語のテクスチャー表現に擬音語・擬態語が重要な役割を果たすことが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 質問紙法による消費者のテクスチャー語彙調査2006

    • 著者名/発表者名
      早川 文代 他
    • 雑誌名

      日本食品科学工業会誌 53・6

      ページ: 327-336

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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