研究課題/領域番号 |
17500556
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 岐阜女子大学 |
研究代表者 |
桑野 稔子 岐阜女子大学, 家政学部, 助教授 (20213647)
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研究分担者 |
浅野 珠美 岐阜女子大学, 家政学部, 助手 (80387456)
吉村 美紀 兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教授 (90240358)
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キーワード | 高齢者 / 栄養教育 / QOL / 認知(痴呆)症 / Precede Proceed model |
研究概要 |
本研究の目的は、高齢者福祉に力を入れている岐阜県Y市と共同して高齢者の実態調査を実施し、この解析結果を基に高齢者の生活に見合った有効な健康づくり、認知症(痴呆)予防対策としての福祉活動内容を構築することである。そのために、Precede Proceed modelから生き生きした高齢者社会づくりのためのQOLの向上を目的とした高齢期の栄養教育のあり方を検討し、具体的な方策を提唱し地域に貢献することを目的としている。本年度は、高齢者の実態把握と今後必要な福祉活動の基盤データ収集を目的とした。 Y市は、山地丘陵部が多く、高齢者の生活状況や栄養状態等は、山地丘陵部(M地区)と平坦地(1地区)における環境による影響が多いと推察される。そのため、異なる環境要因における高齢者の実態も把握する必要がある。対象は、岐阜県Y市の山地丘陵部(M地区)と平坦地(I地区)における自立している高齢者(96名)とし、身体計測、生理・生化学検査、食事調査、食行動と食態度等の栄養アセスメントを実施した。1)同居人数は平坦地のI地区は「家族と同居している」が多かったが、山地丘陵部M地区では「独居または配偶者と二人暮らし」が多かった。2)「ほとんど家の中で過ごす」者は、I地区ではいなかったが、M地区では2割以上存在した。3)血清アルブミン値は、M地区よりI地区の方が高い傾向にあった。4)栄養素摂取状況は、I地区よりM地区の方がエネルギーやたんぱく質の摂取量が少ない傾向にあった。 以上の結果より、地域高齢者の生活状況や栄養状態は、環境要因により大きく影響を受けていることが明らかとなった。今後Y市における生き生きした高齢者社会づくりのためのQOLの向上を目的とした高齢期の栄養教育のあり方をPrecede Proceed modelから検討し、特に環境面の影響等を具体的に検討し、方策を提唱し地域に貢献する予定である。
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