研究課題/領域番号 |
17500567
|
研究機関 | 昭和学院短期大学 |
研究代表者 |
小林 実夏 昭和学院短期大学, ヘルスケア栄養学科, 助教授 (50373163)
|
研究分担者 |
花岡 知之 産業医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00228503)
石原 淳子 国立がんセンター, がん予防・検診研究センター・予防研究部, リサーチレジデント (30415509)
|
キーワード | 栄養疫学 / 食事評価 / バイオマーカー / 発がん物質 |
研究概要 |
近年、食物摂取頻度調査票は、疫学研究における食品・栄養素または発がん物質の経口摂取量の把握のみならず、病院、検診センター、福祉施設などでの栄養評価、栄養管理にも利用されることが多い。食物摂取頻度調査は、多くの場合自己記入による回答が可能で、比較的簡便に調査が行えるため、コンピューターを使用すれば、調査後の集計も簡単かつ正確に行える。このため、食物摂取頻度調査票の開発や得られる食品・栄養素摂取量の妥当性に関する研究がさかんに行われている。しかしながら、これまでに食物摂取頻度調査票による食品・栄養素あるいは発がん物質の摂取量の評価に関して、バイオマーカーを用いて妥当性を評価した報告は少ない。 そこで、食物摂取頻度調査票による栄養素摂取量評価に調理方法が与える影響と、サプリメント由来のビタミン摂取を考慮したビタミン摂取量の推定および日本人の食習慣を考慮したこげ由来の発がん物質であるヘテロサイクリックアミンの推定に関してバイオマーカーを用いて検討する。 本年度は、食物摂取頻度調査票の妥当性研究の対象者から得られた14-28日間の食事記録調査のデータを利用して、調理損失を考慮した食品成分表を用いてビタミン・ミネラル摂取量を計算し、考慮しない成分表を用いて計算された摂取量と比較した。また、既存の食物摂取頻度調査票妥当性研究(厚生労働省研究班による多目的コホート研究)の食物摂取頻度調査および食事記録調査において、対象者による摂取状況が把握されている各種サプリメントについて、商品名、製造者名などをもとに成分値を調査し、データベースを作成した。さらに、食事記録調査から計算された焼肉・焼き魚の摂取量と毛髪中のHCA量とを比較し、毛髪中HCAのバイオマーカーとしての有効性を検討した。
|