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2005 年度 実績報告書

主食である米のタンパク質の生体内抗酸化活性や免疫調節機能に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 17500568
研究機関県立新潟女子短期大学

研究代表者

渡邊 令子  県立新潟女子短期大学, 生活科学科, 教授 (70141348)

研究分担者 門脇 基二  新潟大学, 農学部, 教授 (90126029)
キーワード米タンパク質 / 抗酸化活性 / グルタチオンペルオキシダーゼ / 抗体産生 / IgA / IgG / ラット
研究概要

1.米タンパク質を飼料としての栄養試験
一般品種由来米タンパク質(RP)とプロラミンを多く含有する春陽由来米タンパク質(SYRP)は,いずれもアルカリ抽出・中和沈殿法で調製された.成熟期ラット(20週齢)を供試動物として,この2種類の米タンパク質,およびカゼイン(C)と大豆タンパク質(SP)を14%レベルで含有するAIN-93M食を2週間自由摂取させた.終体重や飼料摂取量に有意差はみられなかったが,貯蔵脂肪量はSYRP-14食群が有意に低値を示した.一方,脂質代謝の指標である血清TC,LDL,HDLおよびTGについては,米タンパク質にはSPと同様の生理機能があることが明らかになった.さらに,糖尿病モデル動物であるGKラットを用いての飼養試験(AIN-93G食)では,SYRPが窒素代謝に好影響を与える可能性がみられ,再試験を進めている.
2.肝臓および血液を用いての抗酸化活性の測定
栄養試験終了後に,採血および肝臓の摘出を行い,グルタチオンペルオキシダーゼ(GSH-Px),スーパーオキシドジスムターゼ(SOD),およびカタラーゼ活性を測定し検討した.ラットの週齢(成長期or成熟期)によって異なるが,米タンパク質摂取はSPのように肝臓のGSH-Px活性に明らかに影響を及ぼすことが示唆された.しかし,SOD活性では有意差は認められなかった.
3.米タンパク質と他食品タンパク質による免疫調節機能の比較検討
米タンパク質の免疫応答に対する効果を特異抗体産生誘導(抗オボアルブミンIgG)で検討した.米タンパク質を4週間自由摂取させたところ,総IgG量では,3,4週で大豆と米でやや低い傾向がみられたが,抗オボアルブミンIgGは2,3週目に米タンパク質で有意に高値を示した.また,腸管免疫に関与が予想されるIgA抗体の挙動について,血清,脾臓,消化管内容物,糞中排泄物での分布を検討中である.
4.研究成果の発表
2005年9月末に南アフリカ・ダーバンで開催された18th International Congress of Nutritionで,2編を発表した.
・Effect of Rice Protein on Antioxidative Activities in Adult Rats
・Effect of Rice Protein on Cholesterol Metabolism in Rats

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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