研究課題/領域番号 |
17500577
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
松田 佳久 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60134772)
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研究分担者 |
水野 孝雄 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10014812)
本間 久英 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20091928)
猪郷 久治 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70014818)
中田 正隆 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80180305)
里 嘉千茂 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80150001)
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キーワード | 理科教育 / 教材開発 / 地球環境 / 総合的な学習 / 光害 / 大気汚染 / 土壌汚染 / 地震 |
研究概要 |
本研究の目的は初等・中等教育の現場に設けられている「総合的な学習」を対象とした、地球環境科学に密接に関連した教材・資料の開発・作製である。本研究では地球環境科学から大気汚染・光害・酸性雨による土壌汚染・地震発生メカニズムをテーマとして取り上げ、本来自然科学を専門として来なかった教員でも容易に授業に導入・使用できるよう教材化・資料化する。 本年度は初年度であり、主に観測・測定システムの構築と試料収集、テスト実験などを行った。 大気汚染教材についてはデジタルカメラと偏光板を用いた観測システムのプロトタイプを作製、使用の簡便さを求めた改良を加えつつ、基礎データの取得を行った。 光害教材については、小口径望遠鏡とデジタルカメラ・CCDカメラを用いたスカイ・バックグラウンドの観測システムの構築を行った。当初は分光器を組み込む予定であったが、技術的・時間的に困難であることが判明し、現在は光害カットフィルターを用いた光害成分測定のシステムを構築中である。東京近郊と長野県木曽郡山中でのテスト観測も行った。 酸性雨による土壌汚染教材については、各地での土壌試料収集を行い、それに試薬を用いて土壌の成分分析など基礎データを集めている。また同時に授業での容易な使用を目指しキット化を試みている。 地震発生モデル教材については、地震発生のプロセスを視覚的に表現する実体(ハード)モデルのプロトタイプを作製、その改良などを行っている。このプロトタイプは本学での教員研修などの機会に、実際に使用する予定である。またコンピュータ・グラフィックを用いたソフトモデルも検討中である。
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