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2005 年度 実績報告書

病気の教育方法についての研究(バーチャル病気博物館の作成)

研究課題

研究課題/領域番号 17500580
研究機関信州大学

研究代表者

江原 孝史  信州大学, 医学部, 助教授 (00203646)

キーワード病気 / 癌 / 生物 / 教育 / 高校 / 教科書 / 検診 / マンモグラフィー
研究概要

1、一般の人(子供を含む)を対象にした人体、植物の構造についての見学会の開催
平成17年8月ヒトの体や病気、植物の構造を顕微鏡で観察する催しを行い、実体顕微鏡で自分の皮膚を観察したり口腔粘膜の細胞標本を作成してもらい顕微鏡で観察した.。発光ダイオードをあてて育てたカイワレソバについて解説した。また、癌や腎臓病などの病気や尿の出る仕組、血液透析についてのポスターを作成展示し癌細胞のプレパラートを供覧した。
2、理科大好きボランティア入門講座の講習会に参加(於 京都)。
3、各国の高校生物学教科書の比較検討
アメリカ、フランス、ニュージーランド、中国、エジプトの高校生物の教科書を購入ないし入手して病気の扱いについて調べた。国によって生物学にたいする考え方の差が顕著で、アメリカやフランスでは教科書の中で癌や糖尿病をはじめとする生活習慣病、エイズなどの病気が、詳しく取り扱われていることがわかった。フランスでは高校では生物は選択制だが、中学で1年間勉強していて、中学高校ともヒトの生物学の教科書という面が強く写真も豊富である。日本、中国、エジプトなどはそれに比べると教科書の全体のページ数も少なく、植物を含めた生物学全体の取り扱っているが病気に関しては内容が乏しい
4、海外学術調査(ニュージーランド、ダニーディン市)
オタゴ大学ダニーディン病院に赴き、臓器移植と乳癌について調べたが、腎臓を含めた臓器移植の割合が日本よりも高く、人々の移植に対する考え方の違い、制度の違いなどいろいろな要因がその差を生じていると考えられた。乳癌はニュージーランドでは乳癌の啓蒙キャンペーンを10年以上前から展開しているため、地域住民の乳癌に対する意識が高く乳癌検診特にマンモグラフィーの受診率が高い。それに対し日本での乳癌のマンモグラフィー受診率は数%と低く、さらなる啓蒙活動が必要と考えられた。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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