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2006 年度 実績報告書

文系学生における理数系科目不安の実態把握とその解消を促進する教授法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17500584
研究機関静岡大学

研究代表者

山田 文康  静岡大学, 情報学部, 教授 (40158217)

研究分担者 漁田 武雄  静岡大学, 情報学部, 教授 (30116529)
高橋 晃  静岡大学, 情報学部, 助教授 (40313928)
新谷 誠  静岡大学, 情報学部, 助教授 (70303526)
キーワード統計学不安 / 教材開発 / 教授法 / 標本統計量の分布 / 統計的仮説検定・推定
研究概要

昨年度作成した統計学不安尺度を用い、学力特性の異なる複数の学生群に対して「統計学に関する意識」を調査した。調査対象は、理系学科、文系学科所属の学生で構成され、さらに各学科内ではその選択した履修コースによって理系興味群、文系興味群に分けることができた。つまり、学生は学力の文理特性によって連続する4つの群として位置づけることができる。この4群の中で、統計学により強い興味を示したのは真ん中の2つ、つまり理系学科・文系興味、文系学科・理系興味群であり、特に前者は、社会的事象に対する興味の高さと、統計の学習を容易にする数学的学力の高さにより、最も高い学習意欲を示した。一方、文系学科・文系興味群は、社会的事象に対する興味の高さにも関わらず、数学に対する強い忌避感から、統計学習に対する意欲を失う傾向が強く現れた。また、逆に理系学科・理系興味群は、高い数学的学力にも関わらず、興味の方向の違いから、統計学習に対する意欲は必ずしも高くない。
以上のような調査結果を踏まえ、本研究では、文系の学生にとって統計学習の極めて大きな障壁である数学的側面を可能な限り小さくした「統計学習のための教材」の開発を行った。教材は、推測統計学をテーマとしたもので、大きくは(1)標本抽出実験に基づく標本統計量の分布の学習、(2)統計的仮説検定・推定用ツールより構成される。このようなソフトウェアは既に数多く作られているが、(1)に関しては母集団として多様な分布を設定可能とした点、(2)は単なる解を求めるツールではなく、解に至る過程をトレースできるようにした点に特徴がある。これらの教材は本学の講義で利用しているが、さらに利用マニュアルの整備によって、他大学でも利用可能な形で公開する予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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