研究実施計画の中心である「学生教育用電波望遠鏡の再生」が完了した(2006年度の天文学会年会での発表に関する次のHPを参照http://www.astroarts.co.jp/news/2006/03/27asj/index-j.shtml)。すなわち、野辺山観測所で1994年に運用を終了し1998年に和歌山県のみさと天文台に移設・展示されていた口径8mの太陽電波望遠鏡を、波長21cmの水素原子(HIエイチワン)輝線観測用の望遠鏡として改修し、教育用の電波望遠鏡として再生させるプロジェクトが成功し、受信システムの接続と調整を行い実際の運用段階に進んでいる。 ソフト面でも、和歌山大学生涯学習センターに、教員の組織としての「字宙教育研究ネットワーク」を立ち上げ(次のHPを参照http://www.wakayama-u.ac.jp/~okyudo/NewEar)、みさと天文台との連携を一層緊密にしている。平成17年12月12日には、和歌山大学学生自主創造科学センターと協力して、科学コミュニケーションシンポジウムを開催した(次のHPを参照http://www.crea.wakayama-u.ac.jp/symposium/2005/200512.html)。 以上の研究成果は、2007年春の日本天文学会(「学生による2m電波望遠鏡の製作と高校での教育実践」「野辺山動スペクトル計のHI望遠鏡への改修とその初期成果」尾久土、富田、石塚、他)および2007年春の日本物理学会「公開天文台と連携した科学教育」石塚、尾久土、富田、他)において発表している。
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