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2007 年度 実績報告書

ON-OFF制御による磁気浮上装置の教材化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500596
研究機関佐賀大学

研究代表者

森田 譲  佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (00039257)

研究分担者 松本 敏雄  佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (30284615)
キーワードフィードバック誤差学習 / ニューラルネットワーク / 非線形 / ON-OFF制御 / 磁気浮上 / 教材
研究概要

制御対象の変動に対応するための制御手法として適応御理論が考案されている。この適応制御理論ではファジィ理論や神経回路モデル(Neural Network,NN)を用いた方法が提案されている。この研究では川人らによって提案されたNNを用いたフィードバック誤差学習理論を適用した研究を行ってきた。これは神経回路モデル学習のために制御電圧を誤差信号として用い、神経回路モデルに制御対象の逆システムを学習させる前向き制御と従来のフィードバック制御を併用した手法である。非線形を持つ磁気浮上装置や倒立振子の解析には従来の線形理論では解析が難しく、フィードバック誤差学習制御が適していると考えられる。ここではレールと台車の間に摩擦が存在する倒立振子制御にフィードバック誤差学習を適用した。その結果、線形理論を用いた従来の制御方法(Conventional Feedback Controller, CFC)が改善され、フィードバック誤差学習制御の優れた性能を示すことができた。しかしNNの学習が進み誤差が小さくなるが0にならないことや、誤差が最小になったあと振動現象が生じることが判明した。この問題を解決するために、NNの入力層にスケーリングファクタ導入し、かつ学習速度係数や慣性項係数を変えて2段階で学習することを提案し、この振動現象をなくし、制御対象の逆モデルを推定することに成功した。この結果を用いパルス指令に対し、的確な応答をすることが明らかにした。
教材化に関する研究としては「制御教材のためのインタフェース回路の簡単化」という課題に取り組み、USBインタフェースを用いて、センサーの機能を含んだロボットアーム制御を簡単なインタフェース回路で実現した。これは初等中等教育における技術教育に有用であると考える。これらの技術を用いて簡単な制御回路によるON-OFF制御による磁気浮上装置教材を完成しており、論文としてまとめる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Seasonal variation of neuro-controller training period observed in the control task of inveted pendulum2007

    • 著者名/発表者名
      Hirosi Wakuya, Yoichiro Sankai, Yuzuru Morita
    • 雑誌名

      International Congress Series, ELSEVIER 1301

      ページ: 114-118

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Feedback Error Learning Neural Network for a Nonlinear System2007

    • 著者名/発表者名
      MORITA Yuzuru
    • 雑誌名

      International Conference on Electrical Engineering ICEE 2007

      ページ: 1-4

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Online Feedback Error Learning Control of Neural Network with Scaling Factor for an Inverted Pendulum2007

    • 著者名/発表者名
      Yuzuru Morita, Hiroshi Wakuya:
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 (信学技報) VOL.107, NC2007-65

      ページ: 65-70

  • [学会発表] ON-OFF制御による磁気浮上装置2008

    • 著者名/発表者名
      森田 譲、, 堤 正匡
    • 学会等名
      平成20年電気学会全国大会
    • 発表場所
      福岡工業大学
    • 年月日
      2008-03-21

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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