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2007 年度 実績報告書

低価格な創造性開発実験セットの構築および創造性育成教育の定量的評価

研究課題

研究課題/領域番号 17500610
研究機関豊田工業高等専門学校

研究代表者

杉浦 藤虎  豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 准教授 (70206407)

研究分担者 伊藤 和晃  豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 講師 (10369986)
キーワード工学教育 / 創造性教育 / 高等専門学校 / 実践教育 / ものづくり / 教育効果
研究概要

H19年度,サッカーロボットの性能は実験用ロボットとしては十分と言えるほどになった.それはロボカップジャパンオープン2007で準優勝,世界大会2007でベスト8の成績が証明している.しかし,システムの高性能化を追求した余り,当初予定していた,ロボット製作未経験の専攻科学生向けの教材とするには内容や要求する理解力が高くなり過ぎ,かえって不向きであるという判断に至った.そこで,この創造性開発実験セットをNHKロボコンの経験者向けに特化したアドバンスコースとして継続利用し,ロボコン未経験者には後述する2足歩行ロボットを用いた実験を行うことにした.
サッカーロボットの実験テーマとしては,主に画像・通信,電子回路,戦略プログラム,ロボット開発に関する内容に分け,各分野の問題点のリストアップとその対策と改善,発展を柱とした.競技仕様のロボット製作を題材とすることで,より重い負荷を与え,創造力の向上を狙った.そしてその効果を確認するため,ロボコンのみ参加学生とロボカップにも参加した学生の創造力の向上の度合いを定量的に比較した.またH18年とH19年の世界大会に参加した学生の英語運用能力に関する意識調査を行った.
その結果,サッカーロボットシステムを用いた創造性開発実験に参加した学生の能力は,創造力に起因する全ての項目でロボコンのみに参加した学生と比べ,顕著な向上が示された.一方,英語コミュニケーションに対する障壁は期待したほど下げることができなかった.ロボコン未経験の専攻科学生には,簡易型2足歩行ロボットの実験を実施している.内容の設定にはまだ改訂の余地はあるが,学生は興味深く行っている.今後より充実した内容に発展させ,本学科学生全体の創造力の底上げを図っていく予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] カルマンフィルタを用いたロボカップAIシステムにおける観測雑音の除去2007

    • 著者名/発表者名
      加藤雅大
    • 雑誌名

      国立高等専門学校機構 創造性を育む「卒業研究」集平成18年度版

      ページ: 124-124

  • [備考]

    • URL

      http://www.ee.toyota-ct.ac.jp/~masa//2008Qualfi/pre1.wmv

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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