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2006 年度 実績報告書

算学・数学の成績や態度等に関する16年間の経年変化の分析的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17500617
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

瀬沼 花子  国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (30165732)

キーワード経年変化 / 理数長期追跡研究 / 理数定点調査研究 / 算数・数学の成績 / 算数・数学に対する態度 / 追跡研究
研究概要

1.「理数長期追跡研究」及び「理数定点調査研究」の合計16年間の追跡データのグラフ化
集団1・2・3、A・B・C・Dの7つの集団別の各学年の反応率一覧から、その変化の様相がわかりやすくなるようグラフ化した。
2.関連する資料や意見の収集
個々の問題や質問項目に関する結果の特徴やその解釈について大学教授・高校教諭の意見を伺い、より広い観点から結果を見ることができた。
3.研究成果の発表
日本数学教育学会論文発表会(広島大学)で論文発表を行い、また、全国数学教育学会(広島大学大学院、及び奈良中部公民館)、数学教育の会(学習院大学)において口頭発表を行った。
4.報告書の作成
以上の結果を、報告書「算数・数学の成績や態度等に関する16年間の経年変化の分析的研究」(2007年、450ページ)としてまとめた。主な特徴をあげると、次の通りである。
(1)各学年20題の算数・数学問題の正答率の平均は、世代が違っても、驚くほど変わっていない。
(2)教育課程の改訂の影響が著しくある問題と、そうでない問題がある。影響が著しい問題は、複素数の計算、立方体の切断等である。
(3)2000年頃から、注意深く読まない児童・生徒が増えている。「2つの」という用語が問題文にあると複数の選択肢を選ぶ児童・生徒が急増している。
(4)高校生は小学生以下のものがある。多くの問題は、学年が高くなるにつれ、正答率も高くなる。しかし例外もある(「平均」の漢字の読み等)。
(5)高校で数学Bを履修している生徒の多くは、過去を振り返ると、小学生の時から得点が高かった。ただし「学校でよい教育を受けることは大切」「努力すれば成功する」等の学校や社会に対する態度には、数学Bを履修しているか否かで違いはない。
(6)算数・数学の面白さは、小・中・高でいろいろ変わっていく。生徒の態度は変わりやすいことを念頭に、教師は常に授業を工夫することが大切である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 数学Bの履修状況からみた算数・数学や学校に対する態度の経年変化2006

    • 著者名/発表者名
      瀬沼 花子
    • 雑誌名

      数学教育論文発表会論文集(日本数学教育学会) 39

      ページ: 66-71

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 算数・数学の成績や態度等に関する16年間の経年変化の分析的研究2007

    • 著者名/発表者名
      瀬沼 花子(代表)
    • 総ページ数
      1-450
    • 出版者
      国立教育政策研究所
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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