研究概要 |
平成17年度は,本研究の初年度にあたるため,本研究代表者等が既に開発したe-Learningコンテンツ(留学生のための読解支援コンテンツhttp://conery.ai.is.uec.ac.jp)の改良計画に重点を置いた。留学生と日本語教師の双方にアンケートを行い,ユーザビリティと教育効果の向上のための基礎データを収集した。この報告は,メディア教育,Information,国際会議等で行った。さらに,この結果をふまえて,LMS(Learning Management System)であるMoodleを用い科学文献講読e-Learningコンテンツ(http://www.katoyukari.net)を試作している。このコンテンツは,1.文字情報,2.音声情報(ナレーション),3.ミニレクチャー(動画),4.専門用語集,5.内容理解課題の5モジュールを含み,これらを複数組み合わせることによって,学習者のレベル,興味にあわせた教材構成の実現を目指している。本年度の概略は,以下のとおりである。 (1)24文献のデジタル化:e-Learningコンテンツ化をすすめるため「高校生向け研究紹介」に掲載された文章のデジタル化と段落ごとのナレーションの録音を行った。 (2)動画撮影:専門教員との連携の下で,2コンテンツについて,ミニレクチャーを収録した。 (3)専門用語集の整備:専門教員と協力し,5コンテンツについて専門用語集を作成中である。平成18年度に完成を目指す。 (4)適切なフィードバック情報の提案:内容理解を確認するテスト課題を作成中である。 試作コンテンツについては,日本語教育方法研究会,および東京農工大e-Learning拡充シンポジウムにおいて報告した。
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