研究概要 |
平成18年度は,LMS(Learning Management System)であるMoodleを用いて、科学文献講読e-Learningコンテンツ(http://moodle.elp.tuat.ac.jp/moodle/login/index.php)を試作した。このコンテンツは,1.文字情報,2.音声情報(ナレーション),3.動画情報(講義),4.専門用語集,5.内容理解課題の5モジュールを含み,これらを複数組み合わせることによって,学習者のレベル,興味にあわせた教材構成の実現を目指した。本年度は,プロトタイプの開発に集中して,以下の機能を実現した。 (1)10文献のe-Learningコンテンツ化:「高校生向け研究紹介」に掲載された文章のデジタル化と段落ごとのナレーションの録音を行い,音声を聞きながら文章を読む環境を実現した。 (2)動画撮影:専門教員との連携の下で,2コンテンツについて,ミニレクチャーを収録し、ビデオ講義としてモジュール化を行った。 (3)専門用語集の整備:専門教員と協力し,10コンテンツについて専門用語集を作成した。 (4)適切なフィードバック情報の提案:内容理解を確認するテスト課題を作成した。 試作コンテンツについては,日本教育工学会,日本語教育学会,および国際会議(ITEM, ICoME)において報告した。平成19年度は、前年の成果を反映させた科学文献講読e-learning試作版の改良と日本人学生と留学生を対象とした評価実験を行う。
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