研究分担者 |
深尾 百合子 東京農工大学, 国際センター, 教授 (90272640)
馬場 眞知子 東京農工大学, 国際センター, 准教授 (40313308)
御園生 保子 東京農工大学, 国際センター, 教授 (00209777)
越前谷 明子 東京農工大学, 国際センター, 教授 (30213549)
江木 啓訓 東京農工大学, 総合情報メディアセンター, 助教 (30422504)
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研究概要 |
本研究では,理工系分野で学ぶ日本語学習者向けの「科学文献講読eコンテンツ」を日本語教員と専門教員の連携のもとで開発した。このeコンテンツでは,複数のレベルに対応した機能,およびフィードバックを充実させて,外国人留学生から日本人学生まで「広いユーザ」に対応することを目的としている。このコンテンツは,LMSであるMoodle(http://moodle.elp.tuat.ac.jp/moodle/login/index.php)を用いて作成され,1.文字情報,2.音声情報(ナレーション),3.動画情報(講義),4.専門用語集,5.内容理解課題の5モジュールを含み,これらを複数組み合わせることによって,学習者のレベル,興味にあわせた教材構成の実現を目指した。開発したコンテンツは,理工系外国人留学生(22名)と日本人学生(21名)を対象として評価アンケートを行った。その結果,外国人留学生が日本人学生よりもeラーニングの効果に対する期待が高いことが明らかになった。特に,語学教育に特化したモジュール(2.音声情報(ナレーション))において,日本人学生と留学生の評価に差が見られ,留学生の評価のほうか日本人よりも高かった。一方,本文とオートリンクされた「専門用語集」は,日人初学者(非理工系日本人学生)および留学生の評価は高かったが,理工系日本人学生からは,「内容が易しすぎる」などの意見が寄せられた。また,ビデオ講義は,日本人および留学生の評価に差は見られなかった。
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