研究概要 |
平成17年度は以下の4つの研究を計画し,実行した. 1.モデルシステム構築 広く、大学が参加し易いという方針でモデルサーバの基本仕様を決定し,機種選定を行った。その結果,システムの基本構成は負荷分散をし易いフロントエンドサーバとデータベースサーバの構成とし,大学間連携実験の際には1組は基本構成とし,1組はフロントエンドとデータベースを1台で兼ねた簡易サーバとして実験を行う.オンライン学習、評価システムとしては、予備調査の結果,国内での実績の豊富なMoodleと大規模サーバ構築が可能なLONCAPAを用いてシステム構築し,運用実験を開始した。 2.パーツ配信方式の決定 大学間連携を考慮し,北陸三県の諸大学におけるファイアーウオールの実情を見てHTMLプロトコルを使った配信システムで実験をスタートすることを決定した. 3.著作権処理とパーツデータ評価方法の確立 著作権処理とパーツデータ蓄積システムについては我々の研究グループで方式を確立し,学内運用を開始した。その結果を論文にまとめ現在投稿中である.大学間連携における著作権処理については今後の課題としたい.素材の評価方式については国内外の取り組みの調査を行った.今後も調査を継続し、その評価方法の確立を模索する。 4.パーツデータベースの仕様決定およびモデルシステム構築 各種メディア教材のパーツ化,パーツの体系化については,その成果をまとめ論文に投稿中である.なお、学生アルバイトを雇用し「情報倫理とネットワークセキュリティ」の教材を,日本語,英語,中国語,韓国語に翻訳し,システムのUNICOE対応の試験用データを作成した。
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