研究課題/領域番号 |
17500631
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
村野井 均 茨城大学, 教育学部, 教授 (10182130)
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研究分担者 |
大野木 裕明 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (60141462)
三嶋 博之 早稲田大学, 人間科学学術院, 準教授 (90288051)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | Media Literacy / 映像制作 / 学校と放送局の協力 / 学校の信頼回復 / Public Access |
研究概要 |
映像の読み書き(メディア・リテラシー)が教育に位置づいてきた。読み書きのうち、読みの部分については、映像の作り手の立場や意図をわかった上でテレビやCMを見る実践が数多く行われている。しかし、書き、つまり映像制作への取組みは少い。 全国の学校で映像制作に取り組むためには、映像の手本を見せる必要がある。現状では、テレビ番組のような作品を作ろうとして無理をしてしまい、実践が継続しないのである。映像制作には、子どもの絵と同じように発達があり、独自の作品を作ってよいことが理解されていないのである。日本には、子どもの絵や書写を展示して、市民が子どもの発達を楽しむ文化がある。映像も同様の文化を目標にしなければないのである。 本研究では、以下のことを行った。 1、福井県において、県内の小・中・高等学校と協力して児童生徒が制作する体制を作り、NHK福井放送局から福井県域に放送した。全部で135校が放送した。これは県内学校総数の3分の1にあたる数である。学校は映像を作る力があることを示した。 2、茨城県において、大学生の映像制作と放送に取組みNHK水戸放送局と協力して茨城県域に放送した。大学の場合、映像制作は3つの目的がある。1つは、映像制作がゼミのまとめやメディア・リテラシー教育として行われている。教育内容となっているのである。2つには、学生の自主的活動として、自己主張・自己表現が行われている。3つ目は、研究・教育活動の紹介である。いずれも紹介したいという要求は強い。この3年で32本の番組を放送した。また、生放送で学生のサークル、研究室の紹介を18回行った。合計50番組を制作した。 このように、小学校から大学まで、映像を制作する力があり、それも大量に作ることができることを示した。また、教育機関と放送局が協力できることを示した。他地域でも可能な、モデルを提示することができた。
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