研究概要 |
1.研究環境の整備 平成18年度は,本経費で前年度に導入したe-Learning教材作成支援サーバ用アプリケーション(ALSI社製eNetStar)のクライアントライセンスを20追加導入し,同時利用者数を通常の専門教育の授業に対応させた。また,学習者が利用するクライアント用PCを新たに導入し,同時利用者数を増やして研究環境を整えた。 2.システムの充実 平成16年度までにWindowsアプリケーションとして作成されてきた学習教材を17年度よりe-Learning教材作成支援環境に合うように仕様と記述変更をおこなってきた。今年度は,継続して記述変更をおこない,さらに留学生のための日本語学習用コンテンツを新規に作成し,システムの充実を試みた。 3.システムの評価実験の試み 今年度に作成した日本語学習支援システムの評価実験をおこなった。学習支援システムのe-Learning教材としての評価とシステムとクライアント・サーバ型通信システム(C/S型通信システム)を併用した協調学習の評価をおこなった。比較的在日期間の短い留学生にとってはやや難しい内容であるという評価もあったが,双方のシステムの連携も妥当であり,総合的に良好な評価を得たと判断できる。 4.クライアント・サーバ型通信システムの改良と今後の展開 平成17年度には,C/S型通信システムを使うにあたって,ユーザ認証をおこなえるサブシステムを加えて,認証後にC/S型通信システムを併用した学習をおこなえるように改良を加えたが,18年度には,ユーザインタフェースの改良と授業における出席管理サブシステムを試作して,総合的な授業支援と学習支援のシステムへと発展させる礎を得た。今後は,専門科目に対応した学習コンテンツを用意して,授業との連携をはかり,より効果的な授業と学習の支援環境を構築していく計画である。
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