本年度は、以下の3点から研究を行い、実績を上げることができた。 (理論研究)海外の小学校英語教育の諸理論を献研究により明らかにして、e-ラーニングシステムの内部に構成する教員研修カリキュラムの開発とDVD教材開発に生かす資料を収集・整理し、本研究で活用する理論構築を完成した。 (e-ラーニングシステムとDVD教材の開発と評価)小学校英語教育の先進校である研究協力校に依頼して授業のデジタルビデオ記録のライブラリー化を一層推進した。研究協力校は、大阪府河内長野市立天野小学校と松原市立三宅小学校である。デジタル化した授業記録を用いて完成版のe-ラーニングシステムとDVD教材を作成して、岸和田市立常盤小学校内での校内研修及び教員の家庭学習において継続的に活用してもらい、教材に対する評価意見を教師アンケート調査により収集して教材の総括的評価に役立てた。教員研修実施校は、岸和田市立常盤小学校であった。 (カリキュラム開発と評価)一方、理論研究によって教員研修カリキュラムの完全実施に向けてのカリキュラムモデルの開発を完了した。さらにピーター・ファーガソン教諭(私立灘中・高等学校教諭)に、本研究で開発するカリキュラムと教材のネイティブチェックを受けると共に、e-ラーニングシステムとDVD教材のメイン講師として登場してもらった。さらに、その教材を、岸和田市立常磐小学校の5年生で実際に使用し、児童と教師による教材評価の結果を受けて、研修カリキュラムと教材の総括的評価を行った。
|