• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

外国語教育における合成音声利用の可能性について

研究課題

研究課題/領域番号 17500640
研究機関神戸大学

研究代表者

康 敏  神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (60290425)

研究分担者 柏木 治美  神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 助教授 (60343349)
大月 一弘  神戸大学, 国際文化学部, 教授 (10185324)
鏑木 誠  神戸大学, 国際文化学部, 教授 (40093504)
キーワード合成音声 / ネイティブ音声 / CALL教材 / 外国語教育 / 学習者評価
研究概要

平成17年度は、合成音声評価システムを構築して英単語・単文に対して評価、分析を行い、その成果の一部を公表した。
評価システムは、評価用教材をサーバ側に用意し、評価者(学習者)がブラウザからそれを利用して評価問題に答える構成としている。評価用英単語は学習者がすでに習得した単語(初級レベル)のものを使用した。教材には,合成音声とネイティブ音声をともに用いる.各評価問題には、聞いた音声の内容への理解と音質への評価という2種類の質問を行い、音質評価には聞きやすさを基準とした5段階レベルを用いた。
評価実験は2種類のTTSエンジンを用いて、発音特徴から"一般的な英単語"、"摩擦音を含む英単語"及び"母音分類に基づいた英単語・単文"の3種類の評価内容に分けて実施した。
"一般的な英単語"では、合成音声への学習者評価は全体的にネイティブ音声に及ばなかったが,使用した合成音声のおよそ4割以上は,「とても聞きやすい」,または「普通(違和感がない)」と評価され,ネイティブ音声と同様に利用できる単語群があることが明らかになった.その特徴としては,より長い音節の単語またはai,*i母音を含む単語の合成音声は比較的高く評価される傾向が見られた。これらの合成音声の外国語教育への利用は現段階においても可能と言えよう.
"摩擦音を含む英単語"では、[f][θ][∂][v]の摩擦音を含む英単語の合成音声において、[v]音声を含む単語群については,音節の長い単語が単音節語より比較的聞き取りやすいが,[f][θ][∂]単語群については同様な傾向が見られないことが分かった。この結果は、日本教育工学会第21回全国大会で発表した。
"母音分類に基づいた英単語・単文"については、近々公表する予定である。
また、上記の評価実験を行う一方、本研究結果の今後の応用を踏まえ、海外のCALL教育についての調査研究も行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 外国語教育のための合成音声評価2006

    • 著者名/発表者名
      康 敏
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌 29・Supp1(未定)

  • [雑誌論文] メルボルン大学におけるCALLを主とした外国語先進教育2006

    • 著者名/発表者名
      柏木 治美
    • 雑誌名

      神戸大学国際コミュニケーションセンター論集 No.2(未定)

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi