研究概要 |
平成17年度は,以下の(ア),(イ)の研究・開発を行い,その研究成果を関係する学会等で発表した。 (ア)教科「情報」の専門科目(教科に関する科目)のe-Learning化 教科「情報」の「教科に関する科目」のうち、全12科目(24単位)のe-Learning教材を作成した。作成した科目は,(1)データ構造とアルゴリズム,(2)計算機システム,(3)教科教育法(情報)I,(4)情報職業論,(5)プログラム設計,(6)情報法学,(7)データベース,(8)オートマトン理論,(9)コンピュータ革命と現代社会,(10)計算機ネットワーク,(11)教科教育法(情報)II,(12)コンピュータグラフィックスである。 これらの授業コンテンツは,現職教員が場所や時間に拘束されることなくインターネットで学習できるようにMoodle(オープンソースのLMS)に組み込んでe-Learning教材にして、九州工業大学で毎年実施している免許法認定公開講座(情報)の受講生に公開した。 (イ)教科「情報」の授業実践評価システムの開発 授業の動画と授業の教材を同期させて提示し,授業を遠隔から相互評価するシステムを,研究分担者の大倉が既に開発しているシステム「SMILE for ME」の機能を拡張する方法で開発した。このシステムは,評価者が被評価者の授業シーン(授業の動画+教材)をWebで視聴し,任意の授業シーンに評価コメント(テキスト)を記入し,その授業シーンに「しおり」を付けることができる。被評価者は,Webを用いて評価者からの評価コメントを「しおり」を利用することによって,的確に評価コメントを見て授業を改善することができるようになった。 このように教員が授業を相互に公開し,遠隔から相互評価し,授業改善に役立てるシステムを開発し,研究代表者の西野が担当する授業(教科教育法(情報))で利用し,システムを改善した。
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