研究概要 |
平成19年度(最終年度)には、このシステムをさらに広い範囲へ公開して試用実験を継続したが、その過程で、とくに以下の項目を取り上げた. 1.単語の提示の前に注意を集中できるように1秒間の無音区間を挿入したことが、このような自習システムが使われる環境で、どのように有効に働くかを、単語表の最初の問の誤答率などから調べた結果、最適と思われる0.5秒に変更した. 2.自習の所要時間を短縮するためのアルゴリズムとして,回答の正誤の履歴に応じた最適な難しさの次の単語表を自動的に選択して提示する方法について、(1)まず女声,次に男声、(2)音節の子音と母音の構成によるやさしい単語が多い4表から難しい単語が多い4表へ、(3)1声と4声だけの単語が全部正解なら2声と3声を含む単語だけの表へ、(4)表の単語が全部正解なら対応する男声の表の次の表へ.男声では次の次の表へ進むプログラムに改造して、有効であることを確かめた.また、予習のあとで誤答の単語だけ練習できるアルゴリズムも有効に組み合わせることができた. 3.教場での教師の発声による直接の指導とCAIシステムによる自習が、同等な結果が得られることも実験的に確かめた.
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