研究課題/領域番号 |
17500656
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研究機関 | 岐阜聖徳学園大学 |
研究代表者 |
磯本 征雄 岐阜聖徳学園大学, 経済情報学部, 教授 (10029994)
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研究分担者 |
伊藤 敏 岐阜聖徳学園大学, 経済情報学部, 教授 (80130946)
津森 伸一 岐阜聖徳学園大学短期大学部, 生活学科, 助教授 (50342051)
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キーワード | 学習者行動モニター / 学習支援 / エージェント / e-Learning / 自主学習 |
研究概要 |
近年、重要となった独創性・創造性育成教育には、学習者の自発的な学習行動を配慮した学習環境が必要である。これまでの多くのe-Learningの機能は、学習教材の管理や配信、講義のストリーミング配信などの授業運営が中心であり、また知的CAIでは特定の課題に限定した上での学習者モデルが議論の対象になっている。本研究の目的は、教科を限定せずに学習者の自発的で積極的な一般的学習行動を想定した学習支援を実現することにある。こうした学習者の自発的な学習行動のモニタリング手法を解明し、その結果に基づく学習支援方略の一般的な数理モデルの定式化を試み、その実用化実験を経験しながら実践的なコンピュータ実装を試みている。 平成18年度は、自発的学習支援に必要な学習環境を、学習支援環境モニターとしてマンマシーンインターフェイス画面を設計し、自主学習を支援するためのe-Learning環境にふさわしい基本構成をエージェント・モデルとデータベース設計の観点から研究を進めてきた。これには、学習環境や学習者個々の資質などの詳細な情報も必要であることが判明し、この点からも研究を行った。 特に平成18年度において、自主学習の支援に必要な学習者個々の知的資質を計測する手法の開発を試みた。11組のコンピュータ・ゲームを用意し、ゲームごとに被験者の成功度を計測し、その結果を統計解析することで、個々の被験者の知的資質の偏差値を算出する。平成18年度は本手法が有効であることの確認を終え、平成19年度に向けた本手法の実用化の準備ができた。 自主学習のモデル化の面では、学部学生と大学院生の協力によるWebページ作成、Webページ作成公開講座などの実践を通して、創造的・自主的な学習態度、学習手順などの実態を具体的に観察し、こうした支援に必要な学習環境としてのe-Learningの形態への基本的な知識の収集を試みた。
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