研究概要 |
平成17年度は,授業記録アーカイブ・配信システムを改良し,それを研究協力校の愛知県豊田市立御作小学校の授業に適用し,授業の記録・蓄積・発信のパイロット研究を推進した。 具体的には,御作小学校における現職教育として実施された授業及び検討会を授業記録自動アーカイブ・配信システムを活用し,多元的に記録した。 さらに,名城大学の教職「教育方法論」「教育情報論」さらには,名城大学の都市情報学部と天白キャンパスをテレビ会議システムにより接続して「教職入門特別授業」をマルチアングル映像記録で撮影した。 教育実習生及び初任者教師が,自身の都合で,映像記録を反復視聴(一時停止も含めて)できること,授業者,研究者等の授業観察視点・コメントを参考に自分なりの授業の見方を進展させることができること等が成果としてあげられた。 現時点では,授業後,DVD-Rの配布を基本として進めているが,ネットワークのパイロット配信を通して,映像記録(逐語記録も含めて)の持つ,プライバシーの保護及びネットワーク上のデータ機密保持等の問題が次年度以降の検討課題である。 成果の一部を「教育システム情報学会研究会」「平成17年度大学情報化全国大会」「日本教育方法学会第41回大会」で公開した。
|