研究概要 |
研究初年度は,実験環境の整備と調査にその注力した。 まず,アクティブ型RFIDを使った富士通ソフトウェアテクノロジーズのLocal Positioning System(LPS)について調査した。これは,2003年の大須実証実験で使われたものであり,このシステムの開発部署と連携し,今後の実験の進め方について,名古屋にある開発部署を訪問し,開発担当者と意見の交換を行った。 また,電波を利用したものではないが,赤外線と超音波を用いた2次元位置検出システムをうまく実用化した例として,Virtual Inkのmimioにも注目した。このmimio開発担当者と意見交換を行うため,Massachusetts州BostonにあるVirtual Inkを訪問した。また,この時に,mimioの教育応用や,教室における教育環境をどのように整備しているか,Connecticut州のintermediate schoolを2校,middle schoolを2校,vocational scboolを1校訪問し,実際の授業を見学するとともに教員と意見交換を行った。また,Massachusetts州BostonにあるMassachusetts Institute of Technology Media Laboratoryも訪問し,様々な技術の教育利用に関する研究内容を見学するとともに,各研究室の研究者と意見の交換を行った。 教育現場におけるセキュリティ管理についても近年その需要が高まっているので,Pragueで行われた8th international conference Present and Future of Crisis Management 2005 "Crisis management and security globalization"に参加し,世界各地で研究が進められているセキュリティ管理の実際について参加者と議論を行った。 情報処理学会第68回全国大会にも参加し,教育システムや電波を用いた位置検出システム等に関する研究発表に対して質疑・コメント等を行った。 実験に備えて,LPS実験装置一式,USBストリームアナライザ,PC等を購入した。
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