研究課題/領域番号 |
17500670
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
長岡 英司 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (30227996)
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研究分担者 |
大武 信之 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (10223851)
金堀 利洋 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助教授 (00352568)
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キーワード | 視覚障害 / Java言語 / プログラミング環境 / スクリーンリーダ / 点字ディスプレイ端末 / テキスト・エディタ / コンパイラ |
研究概要 |
本研究は、重度視覚障害者がJava言語によるプログラミングを円滑かつ確実に行える開発環境を実現するものである。 近年、重度視覚障害者によるプログラミングが、開発環境のGUI化により難しくなった。本研究では、こうした状況を改善するために、言語機能が比較的簡素で、開発環境が非視覚的なインタフェースに馴染みやすく、しかもインターネット環境との親和性が高いJavaを対象言語とし、スクリーンリーダ(画面読み上げソフト)や点字ディスプレイ端末を介してアクセスできるプログラミング環境を構築している。 平成17年度は、そのために以下のような基礎的なソフトウェアを開発した。 (1)代替コマンドプロンプト《AccPrompt》 これにより、Windows標準のコマンドプロンプトと同じ方式でのコマンド入力を音声読み上げのもとで行える。さらにコマンドからの出力を、簡単なキー操作で読み上げさせられる。 (2)コンパイラ・フロントエンド・ソフト《_javac》 Javaコンパイラを起動する機能と、同コンパイラからのエラーメッセージを解析してソースリスト中の当該箇所を特定し、その箇所に注目点をおいて、テキストエディタを開く機能を有する。 (3)点字表示可能なテキストエディタ《AccEdit》 編集中のテキストをリアルタイムで点字ディスプレイ端末上に表示する機能と、プログラムの論理構造をアウトライン表示する機能を備えている。 これらのソフトウェアにより、テキストベースでのJavaプログラミングを、非視覚的な方法で確実に行えるようになった。
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