研究課題
基盤研究(C)
1.多肢選択問題学力評価モデルの実装知識の広さ(知識量)及び深さ(理解度)の観点から考案した学力評価モデルの実装を行った。プラットフォームにはCourse Manage Softwareの1つである"Moodle"を用いた。MoodleはLinux(OS)、Apache(Webサーバ)、MySQL(データベース)、PHP(インタプリタ)の環境で動作するGPL準拠のフリーソフトウェアであり、既に多肢選択問題の出題及び採点評価を行うためのモジュールが実装されている。この採点評価方式は配点の合計を求めるという従前の方法によるものであるため、このプログラムを我々が開発した方式に置き換えることにより学力評価モデルの実装を行った。作成したプログラムはサーバにインストールし10月にWeb上で公開した(http://ventana.tandai.shotoku.ac.jp)。具体的な内容については電子情報通信学会信学技報において報告している。2.情報処理コンテンツ開発多肢選択問題のコンテンツとして初級システムアドミニストレータ試験を取り上げ、同試験の午前問題5回分(平成14年秋季〜平成16年秋季約400問)の実装を行った。実装はやはりMoodle上で行い、上述のサーバで公開している。システムは登録すれば誰でも自由に利用できる形式にしており、現在40名強のユーザが登録を行っている。利用者数と利用実績が増加した段階で学習状況の分析を行う予定である。3.今後の計画研究開始当初は穴埋め問題、自由記述問題の学力評価モデルを本年度に開発し平成18年度に実装を行う予定であったが、Moodleを用いたシステム開発の実現可能性が不明だったため、平成18年度に予定していたシステム実装を多肢選択問題についてのみ前倒しし、実現性を先行して確認することにした。平成18年度は、穴埋め問題及び自由記述問題の学力評価モデルを考案し、実装を行う予定である。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (1件)
電子情報通信学会信学技報 Vol.105,No.581
ページ: 19-24