研究分担者 |
山西 潤一 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (20158249)
早勢 欣和 富山商船高等専門学校, 電子制御工学科, 助手 (60238144)
栂 伸司 富山商船高等専門学校, 電子制御工学科, 助教授 (90270248)
長山 昌子 富山商船高等専門学校, 教養学科, 教授 (40290738)
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研究概要 |
本研究は,技術者として必要な資質な,高度なICT技術力や,豊かな国際感覚と国際協調九プロジェクトの企画・評価力を育成するために,いくつかの実践を通して学習活動を行わせた。もの作りをテーマとして外国の教育機関との共同活動のプロジェクトの企画から,実施,評価に至るまでをICTを活用する。 1.ICTによる共同学習で育成できる力とカリキュラム上の位置づけについて検討した。 実践を通して得られた学習者のアンケート結果をもとにして,共同学習を進める時にどのような能力を育成することができるかという点について検討をした。その結果,学習課題に関する認識やICTの重要性,プレゼンテーションの必要性の意識が有意に高まることが分かった。 共同実践研究を行っている英国北アイルランドの教師,研究者と議論を深め,共同で行うことのできる学習内容について議論を行った。特にロボットを使いながら数学的な考察を深め,実験結果について考察する学習は大変有効であることがわかった。そこで,これらの教材開発について共同で検討して,双方で使用できる学習内容を提案することができた。 2.実験を取り入れた情報分析能力を高めるための実践を行った. 実験を取り入れた学習活動を行った。プログラミング知識がなくとも,ロボットカー制御を行うことができるシステムを開発した。外国の学生にも参加させて,プログラムの相互評価や制御方法に関する共同学習を実施した。事前に日本の学生と外国の学生がそれぞれ学習を進め,考察結果の共有を行った。さらに,外国の学生と高専の学生が実際にロボットカーの走行実験を行い,成果を再修正,再構築する方法を採用した。 3.技術者として必要な企画・評価能力との関連性についてまとめた。 高専と外国の学生がいくつかのテーマについて,ICTを利用した学生間交流を行った。学生のコミュニケーション能力はどの程度育成することが可能か,また,企画能力や評価能力をどの程度高めることが可能かを分析した。
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