研究課題
本研究は、イギリスで開発された物理教育を通した認知能力向上の促進(CASE)のための学習プログラムの考え方を基本として、高専の1、2年生(15歳から17歳)を対象としてどうプログラムを改良し実施しようというものである。本年度は計画に掲げられたもののうち「石川高専の第1学年で学ぶ基礎数学7単位の授業の中で行われる学習プログラムの年間計画の策定」および「学習プログラムを円滑に行うためのテキストの作成」を行った。その実績として、作成したテキストは次で参照することができる。http://www.ishikawa-nct.ac.jp/lab/G/asoka/www/TAMS_pdf/TP2mathnavi_A_060401.pdf昨年度は年間の学習プログラムを当初の予定の24項目から48項目に増やしての「実践を通した指導法の研究」に着手した。しかしこのプログラム数の増加は、実際にはあまり効果的でないことが分かった。本年度はプログラム数を元に戻すとともに、対象学年を第1学年から第3学年と広げ、指導法の研究を継続する。「本教育プログラムの効果の検証」については、いまだ研究中の段階であり、平成19年度の着手が可能かどうか検討の段階である。