研究概要 |
本年度の研究計画は,1.日本の高速増殖炉開発の歴史,2.フランスの高速増殖炉開発の歴史をまとめることであった. 1.日本の高速増殖炉開発の歴史に関して まず夏休み前までに日本の高速増殖炉開発の概略史を作った.具体的には原子力白書第1巻から現在までのうち,高速増殖炉の記述を抜粋し概略をまとめた,その際には「原子力は今」「日本の原子力」の記述や年表を参考にした.同時に日本の高速増殖炉の歴史に関してデータベース化を開始し,高速中性子,中性子減速材,中性子吸収率,増殖率,増殖炉,常陽,もんじゅ,民事訴訟,行政訴訟等キーワードを選別し,カード型データベースの整理に着手した. 2005年1月に独立行政法人日本原子力研究開発機構(旧核燃料サイクル開発機構)を視察し,同研究所の技術主幹福原様から「もんじゅ」の技術的説明を伺った. 2.フランスの高速増殖炉開発の歴史に関して 夏休みに,フランスの高速増殖炉に関する資料収集を重点的に行った.主に1960年以降の期間に出されたフランス原子力庁の年次報告書,フランス電力の研究報告書,フランスエネルギー省の報告書等を年代別に詳しく調べ,パリにて3週間に渡り資料収集を行った.帰国後,収集資料の整理をし,フランス語のレジメを作成した.2005年3月には,(独)日本原子力研究開発機構の協力を得て,フランス大使館原子力部参事官に高速増殖炉開発に貢献したフランス人研究者を紹介して頂けることになった.
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