研究課題/領域番号 |
17500693
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学
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研究機関 | 金沢美術工芸大学 |
研究代表者 |
荒木 恵信 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 准教授 (00381690)
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研究分担者 |
寺田 栄次郎 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 教授 (80180082)
神居 文彰 佛教大学, 文学部, 非常勤講師
早川 泰弘 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 保存科学部, 科学研究室長 (20290869)
荒井 経 東京藝術大学, 大学院, 准教授 (60361739)
伊藤 英高 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 准教授 (20381692)
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研究協力者 |
秋山 光和 東京大学, 名誉教授
百橋 明穂 神戸大学, 教授 (30090377)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2008
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キーワード | 模写 / 保存科学 / 日本美術史 / 文化財 / 文化財保存 / 仏教学 / 日本画 / 絵画技法・材料 |
研究概要 |
「国宝平等院鳳凰堂内 西面扉絵 日想観」(以下、研究対象作品)は平等院創建当初から唯-現在も堂内に取付けられており、このままでは消失が懸念される。そこで研究対象作品を詳細に調査・記録して学術的な根拠のもと、同種の素材で復元模写を制作した。現状では経年変化などで図様を確認することは難しいが、復元模写では染料系絵具の紫根で彩色された天空や水面、水平線に沈まんとする金箔の日輪、緑青や群青で彩られた山岳、本研究で新たに確認された日輪を見つめる女性像など幽邃な雰囲気の漂う典麗な作品であることが再確認できる。本研究により研究対象作品にある多くの情報の保存が達成された。また、復元模写の展示により鑑賞される機会の少ない研究対象作品をわかりやすく周知する機会を得られたことも重要な成果である。
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