研究概要 |
平成17年度に作成したストレインプローブを用い,平成18年9月までにせん断変形試験を行った。その結果,従来法のストレインプローブでは検出できなかった土層のせん断変形を,改良型ストレインプローブは良好に検出していることが判明した。すなわち,実際のせん断変形を誤差1mm程度で検出することに成功した。 そこで研究協力者・園田美恵子の協力を得て,奈良県明日香村の山中に改良型ストレインプローブを設置し,実際の計測を試みることにした。ところが現地にスズメバチおよびジバチの巣がみつかったこと,ツキノワグマが出現したことによりこれへの対応に追われ,実際に設置したのは平成18年12月であった。さらに平成19年2月にも追加の設置作業を行い,現在は計測中である。 なお,開発した改良型ストレインプローブおよびその技術に対して,「歪ゲージ付き可撓性配線基板」と題して平成18年12月に特許出願した。このため,特許を滋賀県立大学が継承し,特許出願人は公立大学法人・滋賀県立大学である。
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