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2007 年度 実績報告書

社会の多様性を前提とした循環型社会形成のためのシステム選択支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17510031
研究機関創価大学

研究代表者

木村 富美子  創価大学, 通信教育部, 准教授 (20225056)

研究分担者 萩原 清子  佛教大学, 社会学部, 教授 (00198649)
朝日 ちさと  首都大学東京, 都市教養学部, 准教授 (90457812)
堀江 典子  (財)公園緑地管理財団, 公園管理運営研究所, 主任研究員 (70455484)
キーワード多基準分析 / 環境問題 / 評価 / 意思決定支援
研究概要

循環型の都市形成に向けてのシステム選択と評価のあり方を,社会の多様性を踏まえて検討するために,廃棄物のリサイクルについて,システム選択の前提となる情報(リスク情報を含む)のあり方を明らかにした。次にこれらの情報を合意形成につなげる方法として,複数の基準によって代替案を評価する手法である多基準分析と,その応用であり,異なる立場の人々の選好をマッピングすることによって評価対象の抱える論点を明らかにする手法である多基準マッピング手法を活用することによって,システム選択における合意形成支援を検討した。
循環型社会の構築に向けては,事業活動におけるリサイクル過程に注目し,様々な主体が環境コミュニケーションをはかるツールとどのように係わり,活用していくのが望ましいのかについて,環境報告書およびCSR報告書をもとに事業活動の各過程におけるリサイクル事例を検討した。企業がCSR報告書を作成する第一の理由は「リスクマネジメント」とされ,様々なステークホルダーとのコミュニケーションにより説明責任を果たそうとする姿勢が示されているといえよう。次に,「可視化」に焦点を当て,可視化研究のレビューを行ったうえで,評価と意思決定における「可視化」の構造について,「可視化」に対する立場と目的,「可視化」の段階,「可視化」の対象と手法,のそれぞれの観点から整理を試み,課題について考察した。様々な分野で「可視化」が求められ,その解釈と判断,それにもとづいた行動が「可視化」の受け手に求められることになるだろう。この流れ自体は望ましい方向であると言えるだろうが,可視化しようとする部分に光をあてることで,不可視化されてしまう影の部分ができてしまう懸念を忘れるわけにはいかない。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 政策評価における効率性基準-理論的基礎に関する一考察2008

    • 著者名/発表者名
      朝日 ちさと
    • 雑誌名

      都市政策研究 2号

      ページ: 87-119

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 環境の評価と意思決定支援のための多基準分析の活用に関する一考察2008

    • 著者名/発表者名
      堀江典子
    • 雑誌名

      地域学研究 37巻第4号

      ページ: 1097-1107

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 北京の水辺整備のコンセプトと実際2008

    • 著者名/発表者名
      萩原清子
    • 雑誌名

      東北アジア研究 12号

      ページ: 35-56

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 都市圏分類による社会資本ストックの生産力効果2007

    • 著者名/発表者名
      朝日 ちさと
    • 雑誌名

      季刊 住宅土地経済 夏季号

      ページ: 20-28

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 産廃税の導入による効果に関する考察-三重県産業廃棄物税の再生施設利用促進効果を事例として2007

    • 著者名/発表者名
      藤岡 茂・萩原清子
    • 雑誌名

      地域学研究 37巻1号

      ページ: 89-101

    • 査読あり
  • [学会発表] 中国都市域における水辺整備のコンセプトと実際2007

    • 著者名/発表者名
      萩原 清子
    • 学会等名
      第44回日本地域学会年次大会学術発表論文集
    • 発表場所
      九州大学(福岡市)
    • 年月日
      20071000
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 廃棄物リサイクルシステム選択における情報の役割に関する一考察2007

    • 著者名/発表者名
      木村 富美子・萩原 清子・堀江 典子・朝日 ちさと
    • 学会等名
      第44回日本地域学会年次大会学術発表論文集
    • 発表場所
      九州大学(福岡市)
    • 年月日
      20071000
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] MCAV(可視化のための多基準分析)に関する考察2007

    • 著者名/発表者名
      堀江 典子・萩原 清子・木村 富美子・朝日 ちさと
    • 学会等名
      第44回日本地域学会年次大会学術発表論文集
    • 発表場所
      九州大学(福岡市)
    • 年月日
      20071000
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 地域経済成長における社会資本整備と人的資本との関係に関する一考察2007

    • 著者名/発表者名
      朝日 ちさと
    • 学会等名
      第44回日本地域学会年次大会学術発表論文集
    • 発表場所
      九州大学(福岡市)
    • 年月日
      20071000
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 季節別印象測定による水辺環境評価に関する考察2007

    • 著者名/発表者名
      柴田 翔・萩原 良巳・萩原 清子
    • 学会等名
      第44回日本地域学会年次大会学術発表論文集
    • 発表場所
      九州大学(福岡市)
    • 年月日
      20071000
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 地元からみた鴨川水辺環境評価2007

    • 著者名/発表者名
      松島 敏和・萩原 良巳・萩原 清子
    • 学会等名
      第44回日本地域学会年次大会学術発表論文集
    • 発表場所
      九州大学(福岡市)
    • 年月日
      20071000
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 生活者からみた環境マネジメント2008

    • 著者名/発表者名
      萩原清子編著・朝日ちさと・坂本麻衣子著
    • 総ページ数
      282
    • 出版者
      昭和堂

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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