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2006 年度 実績報告書

環境配慮型生態系管理の環境負荷および生物多様性への影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 17510036
研究機関滋賀県琵琶湖・環境科学研究センター

研究代表者

金子 有子  滋賀県琵琶湖, 環境科学研究センター・琵琶湖環境研究部門, 主任研究員 (90280817)

研究分担者 徳地 直子  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 助教授 (60237071)
高田 壮則  北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (80206755)
キーワード下部残存型強度間伐 / PnETモデル / 感度分析 / 撹乱 / LTRE
研究概要

平成18年度は以下の研究を行った。
(1)下部残存型強度間伐の環境負荷への影響評価に関する調査
京大和歌山研究林の間伐試験流域において、量水堰の水量観測と気象観測装置による雨量観測を継続し・流入・流出水量を求めた。また、渓流水質を毎月1〜2回採水して分析し、主要カチオン・アニオン、全窒素・全リン、溶存有機炭素濃度を求め、物質流出量を求めた。
(2)環境負荷量変動モデルの検討改良に関する研究
陸上生態系の炭素・窒素循環を予測するPnETモデルを改良することによって、本研究の炭素・窒素循環に関する将来予測モデルが構築できるかどうかを検討した。
まず、母モデルであるPnETモデルを本研究で得られたデータにそのまま適用した結果、硝酸態窒素および生物生産量の伐採後時間変化に大きな不一致が生じた。そこで、母モデルのパラメータ変化にともなう感度分析を行った結果、母モデルの内部循環パラメータの値や内部循環の構造に原因があることがわかった。
また、実測とシミュレーションでは再現されない部分が見られたbこの点に関して、植物種、気象条件などの違いを考察したが、これらの要因に関わるパラメータ設定が決定的な原因ではなかった。
(3)生物への撹乱の影響評価に関する調査
流域環境の中でも生物多様性が特に高く重要な水辺域を対象として、撹乱と水辺域に優占する生物種の集団動態に関する数理モデル解析(LTRE解析等)を行い、撹乱下で集団の時空間変動のキーとなる生活史段階や現象を定量的に評価した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 環境負荷の軽減方法を探るための実験から2007

    • 著者名/発表者名
      金子 有子
    • 雑誌名

      琵琶湖環境科学研究センター試験研究報告 第2号

      ページ: 48-58

  • [雑誌論文] 森林生態系の撹乱影響とその長期影響評価に向けたPnET-CNモデルの適用の検討2006

    • 著者名/発表者名
      徳地 直子
    • 雑誌名

      陸水学会誌 67

      ページ: 59-71

  • [雑誌論文] Flnoral sex ratio strategy in wind-pollinated species subject to wind-pollination efficiency and local mate competition as a game2006

    • 著者名/発表者名
      Masaka K
    • 雑誌名

      Journal of Theoretical Biology 240

      ページ: 114-125

  • [図書] Ecology of riparian forests in Japan : Disturbances, life-history and regeneration2007

    • 著者名/発表者名
      Hitoshi Sakio (ed.)
    • 出版者
      Springer(印刷中)
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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