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2005 年度 実績報告書

停止したRNAポリメラーゼIIに結合するDNA修復因子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 17510043
研究機関大阪大学

研究代表者

倉岡 功  大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助手 (60335396)

キーワードDNA damage / DNA repair / RNA polymerase II / Transcription elongation / TFIIS / Translesion RNA synthesis
研究概要

ヌクレオチド除去修復(nucleotide excision repair: NER)機構と塩基除去修復(base excision repair: BER)機構は生体内で生じたDNA損傷を除去する典型的な2つの修復系である。NER機構は紫外線照射やシスプラチンなどの薬剤処理によって生じる大きなDNA損傷を含んだオリゴヌクレオチド単位で除去できる。一方、BER機構は電離放射線照射やアルキル化剤などの薬剤処理により生じる小さなDNA損傷のみをその塩基損傷を含むグリコシド結合を切断することで取り除く。これらの修復機構によりゲノム全体に生じたDNA損傷は修復される。近年、これらの修復系(NER機構及びBER機構)には、2つの経路が存在することが示唆されている。一つは損傷を受けたゲノムDNA全体を修復する経路(Global genome repair; GGR)、もう一つは転写が行われている領域の転写鋳型になっているDNA上の損傷を優先的に修復する経路(trancription-coupled repair; TCR)である。このTCR経路にはNER及びBER機構どちらの場合も,一つの中心的モデルが存在する。1)RNAポリメラーゼII(polII)が、DNA鋳型領域に生じたDNA損傷に出会う。2)polIIはこの損傷を乗り越えることができずに転写合成を一時停止する。3)polIIの停止が一つのシグナルとなってそれぞれの損傷にあった修復蛋白質をリクルートし損傷を修復するというのものである。しかしながら、現段階でどのようなDNA修復蛋白質がどのような順番でリクルートされるのかもわかっていない。
申請者は、今年度DNA損傷によって停止したpolIIによってリクルートされる新規のDNA修復遺伝子を検索し、転写伸長因子のひとつTFIISがpolIIの損傷乗り越える活性に関与することを発見した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Disruption of mouse XAB2 gene involved in pre-mRNA splicing, transcription and transcription-coupled DNA repair results in preimplantation lethality.2005

    • 著者名/発表者名
      Yonemasu R, Minami M, Nakatsu Y, Takeuchi M, Kuraoka I, Matsuda Y, Higashi Y, Kondoh H, Tanaka K.
    • 雑誌名

      DNA Repair 4

      ページ: 479-491

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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