研究課題/領域番号 |
17510052
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 独立行政法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
鈴木 明 独立行政法人国立環境研究所, PM2・5・DEP研究プロジェクト, 主任研究員 (20124349)
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研究分担者 |
種田 晋二 独立行政法人国立環境研究所, PM2・5・DEP研究プロジェクト, NIESポスドクフェロー (90391127)
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キーワード | ニトロフェノール / PNP / ディーゼル排気微粒子 / DEP / PNMC / PNMPP / 生殖器影響 / 毒性 |
研究概要 |
げっ歯類および鳥類の内分泌系および生殖器への影響を明らかにするために、25日齢の雌性Wistar Imamichiラットを使用し、卵巣を摘出し、DEPから発見したニトロフェノール化合物(4-ニトロフェノール(PNP)、3-メチル-4-ニトロフェノール(PNMC)および4-ニトロ-3-フェニルフェノール(PNMPP))を皮下に翌日から5日間連続投与し、子宮肥大試験、子宮筋収縮試験(オキシトシン感受性試験)、免疫組織学的検査およびホルモン測定などの内分泌学的検査により、これらのニトロフェノール類がエストロゲン作用及び抗アンドロゲン作用を持つことを明らかにした。一方、酵母あるいは培養細胞を使用した実験で、これらのニトロフェノール類がエストロゲン作用および抗アンドロゲン作用を持つことを確認した。これらの事によって、DEP中のニトロフェノール類がげっ歯類の内分泌かく乱作用を持つことが強く示唆された。さらに、鳥類に及ぼす影響では、被験薬として、DEP中成分のみならず農薬フェニトロチオンの分解産物でもある、3-メチル-4-ニトロフェノール(PNMC)が、雄性日本ウズラに対して精巣の顕著な萎縮などの生殖器影響を持つことを明らかにした。この結果は、農薬のみならずDEPも生態系に影響する可能性を示した。また、ディーゼル排気中のニトロフェノール化合物の正確な定量法について、ディーゼル排気ガスのトラップ法について検討し、排気ガスをブタノール液層、アルカリ液層を通し、最後に冷却管で冷却する方法が捕集率増加に良いことが判明し、開発に目処がついた。
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