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2005 年度 実績報告書

母乳細胞を用いたダイオキシン類曝露のバイオマーカーの有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17510053
研究機関独立行政法人国立環境研究所

研究代表者

米元 純三  独立行政法人国立環境研究所, 環境ホルモン・ダイオキシン研究プロジェクト, プロジェクトリーダー (30072664)

キーワード母乳細胞 / CYP1A1 / ダイオキシン / バイオマーカー / 感受性因子
研究概要

出産後1週間以内の母親からインフォームドコンセントのもと、母乳と血液の提供を受けた。また、アンケートにより、母親のプロフィール、出産歴、喫煙歴、食習慣などについて調査を行った。母乳は遠心し、母乳細胞とクリーム層に分離した。クリーム層について、ダイオキシン類およびPCBの分析を行った。毒性等価係数(TEF)の与えられた29種類のPCDDs、PCDFs、Co-PCBsおよびPCB#74については大量注入法によるHRGC/HRMSにより、PCB#99、#138、#146、#153、#163+#164、#170、#177、#178、#180、#182+#187、#183、#194、#198+#201についてはHRGC/HRMSにより測定した。ダイオキシン類濃度と食事との関係については、多重ロジスティック回帰分析により解析した(SAS、ver8.2)。ダイオキシン類(PCDD+PCDF+Co-PCB)濃度は、幾何平均で15.1pg TEQ/g fatであった。non-coplanar PCBの合計の幾何平均は54,800pg/g-fatであった。各化合物あるいは化合物群の濃度の50パーセンタイルで2値化して多重ロジスティック回帰分析を行った結果、母乳中の濃度が50パーセンタイル以上であるオッズ比は、年齢で高く、出産子数、肉類の摂取、野菜の摂取で低くなる傾向が見られた。魚介類の摂取との関連は見られなかった。社会経済的因子も関連している可能性が示唆された。母乳細胞中のCYP1A1の発現解析のためのリアルタイムRT-PCRの条件検討を行った。また、感受性要因を調べる目的で、CYP1A1、GSTM1の多型を解析する準備を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] CDD/Fs, coplanar PCBs and PCBs in breast milk of Japanese mothers.2005

    • 著者名/発表者名
      Yonemoto, J.
    • 雑誌名

      Organohalogen Compounds 67

      ページ: 1781-1782

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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