• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

中間サイズ・ナノワイヤーの非一様伝導の理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17510085
研究種目

基盤研究(C)

研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

小林 功佳  お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (80221969)

キーワードナノ材料 / 輸送現象 / 表面・界面物性 / ナノコンタクト / 計算物理
研究概要

本年度は中間サイズ・ナノワイヤーの熱伝導に関する研究を行った。申請者は、本研究の開始前に、二体経験ポテンシャルを用いた分子動力学法による熱伝導度の計算プログラムを作成している。これは、ナノワイヤーの両端に温度を一定に保つことのできる二つの熱浴を配し、熱浴に温度差を与えて熱流を計算し、熱伝導度を直接求めるものである。本年度は、炭素系およびシリコン系の熱伝導度の計算ができるように、このプログラムを拡張した。原子間ポテンシャルとして、Burgosらによって改良されたTersoff型の経験的多体原子間ポテンシャルを用いて熱伝導度を計算するプログラムを作成した。これを次年度以降ダイヤモンドおよびシリコン・ナノワイヤーの熱伝導の計算に応用する。
中間サイズのナノワイヤーとしては、断面が多角形の構造を考える。今年度はまず、[110]方向を軸にもち、{111}面および{001}面が側面である構造を考えた。このような構造を考えた理由は、{111}および{001}面がダイヤモンド構造をもつIV族結晶の低エネルギー面であるからである。今年度は予備的な計算を行う目的で、単純な1×1構造表面を考えた。また、熱伝導度の計算結果を解析するために、フォノン構造を計算するプログラムを作成した。フォノンのバンド構造は、動力学行列を対角化することにより求める。これを上記のTersoff型の経験的ポテンシャルと組み合わせて、表面およびナノワイヤーのフォノン分散の計算に応用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ナノスケールの表面電気伝導2006

    • 著者名/発表者名
      小林 功佳
    • 雑誌名

      表面科学 27(印刷中)

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi