研究課題/領域番号 |
17510122
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
石井 博昭 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (90107136)
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研究分担者 |
森田 浩 大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (60210176)
斉藤 誠慈 大阪大学, 情報科学研究科, 助教授 (90225714)
塩出 省吾 神戸学院大学, 経営学部, 教授 (40154174)
奥原 浩之 大阪大学, 情報科学研究科, 助教授 (40284161)
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キーワード | 施設配置 / スプライチェンの最適化 / ポートフォリオ問題 / 数理的評価 / 都市工学 / プロダクトミックス / ファジィネットワーク上の輸送問題 / プロジェクト管理 |
研究概要 |
平成17年度に続いて、以下のように国際会議に発表すると共に、国際雑誌に論文あるいは査読付きproceedingに掲載をした。 1)国際会議 代表者の石井は2006年7月に行われた第21回EURO Conference Operations Researchで障害物と施設配置場所の好ましさを考慮した配置論文を発表した。続いて8月中旬で行われた第9回Czech-Japan seminar on Data Analysis & Decision making under Uncertaintyでファジィネットワーク上の輸送問題を石井が発表した。3番目は8月下旬の第14回国際在庫管理シンポジウムで、石井で区分的線形関数である発注費用をもつ腐敗しやすい製品のファジィ在庫管理問題を発表した。4番目は分担者の斉藤誠慈氏と一緒に北京郊外で行われた2006 Asian Fuzzy Systems Society International Conferenceに招待され、救急施設の配置問題と最適配置の基礎となるFuzzy微分方程式を発表した。5番目は研究分担者の塩出省吾氏と配置(特に施設配置)を評価する"The Korea=Japan workshop on Effective Evaluation of Social Policy using Mathematical Evaluation Methods"を韓国航空大学Yoon Moon Gil教授と同大学で10月に開催し、石井は複数選択のときの数理的最適選択、塩出は競合施設の配置に関して研究成果を発表した。6番目は11月にタイのバンコックで行われた第12回アジア太平洋経営会議で、分担者の奥原がサプライチェンでのブルウィップ効果の最小化を、石井が既存の緊急施設に付加して新しい施設を最適に作るときのファジィ最適配置問題、数理的にコンセンサスを得る方法、あいまいな利得を含むシナリオ解析をもつポートフォリオ問題を発表した。7番目として今年になって2月に日本の北九州の早稲田大学で開かれた"IML2007"で、不確実。不確定性状況下でプロダクトミックス問題について発表した。 2)論文、査読つきproceedings 2頁目のように5編の論文が掲載あるいは掲載決定され、数編の査読つきproceedings(2編は名はproceedingであるが実際は論文)を公表した。 3)得られた成果 最適配置、特に緊急施設の最適配置について都市工学的観点からの更なる進歩が得られた。既存の施設、障害物配置側の論理の入ったより現実的な考察をした。また、政策評価や生産での最適配置についても考察を行い、より顧客側に立ったモデルを考察した。環境やポートフォリオでの最適配置についても不確実。不確定性のもとでのシナリオ解析や等価確定非線形問題の効率的解法など成果が得られている。これらの成果から、台湾成功大学との共同研究の話ができ、国際的な研究へと発展してきている。さらには、数理的評価での研究から、韓国航空大学とのWorkshopも行い、この面でも国際的研究へ発展して行くことが期待される。
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