1.ランデブー探索:海外共同研究者であるRuckle氏(Clemson大学名誉教授)と菊田は、探索問題、特にランデブー探索について共同研究を行い、数理的分析によりいくつかの成果を得た。そして、星型グラフ上のランデブー探索問題に関する研究成果が論文として国際誌に掲載された。ここでは、探索者は過去に訪問したノードを記憶していない、と仮定している。本論文において使われた解法を基にして、過去に訪問したノードを記憶している場合の解法を研究することが課題として残されている。 2.Accumulation Game:研究協力者W.Ruckle氏との共同研究による、linear graph上のAccumulation Gameに関する研究成果が論文として国際誌に掲載された。探索者が得る情報量についての仮定が異なるモデルの研究が1つの課題である。さらに、星型グラフのように簡単なグラフ上のAccumulation Gameに関する研究も今後の課題である。 3.Infiltration Game:海外共同研究者であるBaston氏(前Southampton大学Reader)と菊田は、探索問題、特に不正な侵入を未然に防ぐための視察のやり方を検討する数理モデルについて共同研究を行い、数理的分析によりいくつかの成果を得た。 4.木庭は、自己安定システムに関する第8回国際シンポジウム(平成18年、ダラス、アメリカ合衆国)にて、「An efficient and self-stabilizing link formation algorithm」という題目で発表した。 5.菊田は、平成18年7月に、ソフィア、アンチポリス(フランス共和国)で開催された「第12回動的ゲームとその応用に関する国際シンポジウム」に参加し、「Rendezvous Problems with Examination Costs」という題目で発表した。
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