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2007 年度 実績報告書

視覚情報提示による追突防止システムの評価

研究課題

研究課題/領域番号 17510133
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

澤田 東一  芝浦工業大学, 工学部, 教授 (00052887)

キーワード視覚情報提示 / 追突防止 / 車聞追従制御 / 製動力提示 / 減速度提示 / 制動動作 / 視覚警報提示 / 認知・判断
研究概要

本研究は後続車に追突されないための追突防止システムの視覚情報提示がどうあればよいかをドライビングシミュレータを用いて実験的に検討するものである.18年度の結果から必要な制動操作量を制動ランプの面積に反映する視覚情報システムが有効であることが明らかとなった。19年度は,18年度の実験データを含めて,ニューラルネットワークを用いて時系列に変化する制動動作を解析し,人間の減速における知覚特性の検討や人間の認知・判断から追突防止システムの評価を明らかにすることを目的とした.
平成18年度の実験データを含めた相対速度,車間距離,相対減速度を用いて,ニューラルネットワークによる動作解析を行った。解析方法は出力誤差を入力側に伝播させ,学習後のニューラルネットワークを因子分析し,中間層の結合荷重の大きさを出力側から調べた。これより,出力に対する入力の影響の度合いを運転者の制動に対する要因のプライオリティとして求めることにより,時系列に変化する制動動作を見出し,減遠の知覚および制動開始の認知を総合的に検討した.
その結果,運転者は車問距離と相対速度を入力情報として制動していることが明らかとなった.このことは衝突車間時間(TTC)に関わり,実際の衝突時間に関わる減速度を入力の視覚情報として見ていないためギャップを生じる.このギャップを埋める動作として運転者は,減速度を大きくして調節することとなるが,最初から減速度が大きいとこの調節が頭打ちとなり,危険になる可能性がある.人間は大きな減速をする場合,ブレーキ制御が難しくなることを示唆した

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 携帯電話使用による運転行動への影響2008

    • 著者名/発表者名
      春日, 上野, 角田, 澤田
    • 雑誌名

      動車技術会論文集 Vol.39,No.1

      ページ: 133-137

    • 査読あり
  • [学会発表] 運転者の加速意図のモデル化に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      小山, 広瀬, 澤田
    • 学会等名
      日本機械学会関東支部第14期総会講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-03-14
  • [学会発表] 支援操舵から手動操舵への切り替え時における運転者の従事度合が緊急回避制層御に及ぼす影響2008

    • 著者名/発表者名
      広瀬, 鈴木, 波多野, 谷口, 澤田
    • 学会等名
      目本機械学会関東支部第14期総会講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-03-14
  • [学会発表] 被害軽減制動システムに関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      銭谷, 広瀬, 春日, 澤田
    • 学会等名
      自動車技術会関東支部学術研究講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-03-07
  • [学会発表] 飲酒運転の背景要因に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      春日, 澤田, 大聖
    • 学会等名
      自動車技術会学術講演会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2007-10-17
  • [学会発表] 携帯電話使用による運転行動への影響2007

    • 著者名/発表者名
      春日, 上野, 角田, 澤田
    • 学会等名
      自動車技術会学術講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-05-25

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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