研究課題/領域番号 |
17510135
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
宮地 泰造 東海大学, 電子情報学部, 教授 (60384921)
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研究分担者 |
山本 宙 東海大学, 電子情報学部, 助教授 (00283739)
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キーワード | パラメトリックスピーカ / 無線カード / 安全誘導 / 超高齢化社会 / ヘルシーシティー / 交通バリアフリー / 災害時誘導支援 / 危険回避支援 |
研究概要 |
超高齢化社会において、高齢者や視覚/聴覚障害者が、交通バリアフリーや安全誘導により、自由な行動の下で各人の嗜好を反映してより良く生きていけるヘルシーシティーを目指し、音環境のための基本技術の研究開発を進めた。 安全誘導システムの柱となる高い指向性スピーカーと無線カードについて、各々の利用基盤技術の研究開発を進めた。パラメトリック・スピーカは近年製品化されたばかりであるため、製造企業ごとに、特性はもとより、材料、原理も異なり製造方法も企業機密の段階にある。そこで、JRの駅の周辺および地下道における実証実験を実施して、選択した2社の特性と性能を評価実験して、特性を分析した。また、特性を活かして、直接音と反射音による方向性のある情報伝達手法を用いた利用シーンへの応用形態を研究した。スポット的な音による情報提供場所での静穏化方式も考案し基本機能を検証した。応用の研究では、国土交通省の自律移動支援プロジェクトの実証実験にも参加して、このプロジェクトのシステムとの連携することを目指し、連携システムが近未来の社会において、自律移動支援、ユビキタス観光ガイド、安心で豊かさを感じられる社会システムの実現に貢献できるための基本機能と形態の研究開発を進めた。曖昧な検索条件に対する検索手法、メタデータの基本的作成方法も研究開発した。また、無線カードについては、利用者と環境であるシステムとの双方向コミュニケーションの基本技術と基本応用形態の研究開発を推進した。優しい語りかけのための、Podcastingの利用システムも研究開発して、臨場感と優しさを伴う音声による説明手法の研究も進めた。緊急時や災害時に必要な音による情報伝達の基本研究も推進した。
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