研究概要 |
本研究は21世紀の製造業・流通業の戦略を実現するために,3つの研究分野(先進的生産計画,生産スケジューリング,流通情報システム)に分類して,それぞれの分野での先端的な知能技術を有機的に融合化し,生産・流通システムにおける最適化に活用して行った. 研究経過及び成果概要:その1、e-ManufacturingのAPSとe-Logisticsの調査分析および数学モデルを作成し、FLCを用いたハイブリッド進化計算法を適用して全体最適化問題の解決法を開発した.その2、配送センターの最適立地に関する事例の収集・分析を行った.また,より現実的な配送センターの立地,顧客への最適割当てを考慮したモデルを作成し、開発するFLCを用いたハイブリッド先端的な進化計算法による問題解決法を開発した.その3、近年,従来の顧客への配送プロセスに加え,再利用もしくは再生される資材および荷物を,配送とは逆方向へ輸送しなければならない.このような時間枠制約を加えた,時間枠制約付き同時両配送問題にFLCを用いたハイブリッド多目的遺伝的アルゴリズムを用いて,問題解決法を開発した. さらに、2005年6月に我らが主催となった2005年「知的な製造とロジスティクスシステム」国際シンポジウム(Workshop on Intelligent Manufacturing & Logistics Systems 2005)は,早稲田大学大学院・情報生産システム研究科で開催した.このシンポジウムは,生産製造、ロジスティクスシステムおよび進化計算の分野で活躍するアジアの専門家が,最新の研究成果に関する専門知識や技術情報の交換を行い,さらに共同研究の可能性について議論する場を提供することを目的として開催された.
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