研究概要 |
本研究の目的は,歩行者,自転車利用者等が歩道や道路を通行中に起こす交通事故の危険度を予測するための交通シミュレーションシステムを開発することである。そのために平成18年度は以下を実施した。 (1)シミュレーション結果の評価 平成18年度に確立した行動モデルと作成したシミュレーションプログラムに基づいて,シミュレーションを行い,その結果を評価した。その評価結果においては,実際の事故確率と大きな乖離が見られたため,原因の究明に努めた。 (2)行動モデルの改良 行動モデルをより詳細に検討し,行動モデルの改良を行った。特に,自動車の行動モデルについては,平成17年度のモデルが1軸モデルであったのに対し,2軸モデルを新たに考案した。これにより,より現実に近い走行モデルを得ることができた。 (3)シミュレーションシステムの改良 シミュレーションシステムのうち,特に模擬部の改良を進めた。その結果,現実の事故確率に近い結果を得ることができた。 平成18年度はシステムの改良に集中したため,研究発表するまでに至らなかった。
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