本研究は、今後の爆発への対策の礎を築くために、過去80年間の爆発現象の発生前段階から爆発までの期間に観測された火山性微動の変動の様相を、爆発前の火口状況・爆発の前兆現象有無とそのあり方・爆発の規模とその形態などで系統的に分類し、爆発へ至るまでの火山性微動の変動をまとめるものである。 17年度に実施された研究は、 ●爆発現象のピックアップ ピックアップが不十分であった1920年代前半と1940年代の爆発現象のリストアップを行った。 ●爆発の前兆現象の把握と規格化 爆発直前までの前兆現象を次の事項で規格化した。 イ.火口表面活動(a.湯だまりの状態 b.土砂噴出活動の有無 c.赤熱現象の有無) ロ.噴煙活動(a.噴煙活動 b.噴気音・鳴動 c.火山ガス) ハ.地下活動(a.地震活動 b.微動振幅) ●観測データなど一次資料の収集とコピー 京大火山研や阿蘇山測候所や熊本気象台の観測記録のCDコピーを作った。 ●観測報告・新聞など二次資料の収集コピー 爆発時の観測報告・メモ、爆発当時の新聞のコピーを作った
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