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2005 年度 実績報告書

未来社会の人口動態予測に基づく中枢機能都市の地震脆弱性評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17510150
研究機関千葉工業大学

研究代表者

長橋 純男  千葉工業大学, 工学部, 教授 (50016523)

キーワード未来予測 / 未来都市 / 地震災害 / 地震脆弱性評価 / 地震災害脆弱ポテンシャル / 一対比較 / 主成分分析 / 2030年
研究概要

地震災害の様相は、時代による社会変化の影響を強く受ける。例えば、人口減少や少子高齢化による人口構成の変化、都市構成の変化等により、都市は新たな地震災害を生む可能性がある。従って、現在の都市を対象とした地震被害想定ばかりでなく、未来都市の動向を予測した被害想定が肝要である。
そこで本研究は、地震時における人的被害や建築物・土木構造物等の直接被害と、生活支障等の間接被害の双方を対象として、日本の未来社会における中枢機能都市の地震脆弱性を評価するものである。
第一に、都市の地域特性の把握に立脚した地震脆弱性評価手法に関する研究であり、地域特性の把握手法、都市の地震脆弱性評価の評価項目の選定と脆弱性評価手法について研究する。第二に、人口と人口構成に関する変容を対象として、未来社会における都市の変貌の一断面を推定し、その未来予測を行う。人口・人口構成は災害ポテンシャルの基礎的情報であり、将来人口の推定を行って都市の変貌の一断面を把握する。
研究計画第一年度における研究成果は、下記の通りである。
(1)地震による直接被害として、人的危険及び建築物被害、出火危険、交通機関の被害、火災の延焼危険と救助困難、また、それらによる二次的な人的危険の様な間接被害として帰宅困難やライフライン被害による生活支障、及び経済活動支障について、主成分分析を用いて地震災害脆弱性評価を行った。
(2)未来社会の地域構成の予測手法について、国立社会保障・人口問題研究所がコーホースト要因法により算出した将来人口推計を基に、各種統計項目のデータの性質や、これまでの変化を考慮し、線形回帰・重回帰分析等の各種回帰分析や世帯主率法等の統計的手法を用いて予測を行った。
(3)なお、地震被害想定の基礎である地震ハザードマップ作成に関わる地震動予測に関し、位相特性を考慮した模擬地震動作成手法の研究を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 位相差分特性を考慮した設計用模擬地震動作成に関する研究 その4 ω^2モデルで規定したフーリエ振幅と位相差分の標準偏差を基準として選択したフーリエ位相を用いた模擬地震動作成手法2005

    • 著者名/発表者名
      山根尚志, 長橋純男
    • 雑誌名

      日本建築学会構造系論文集 590

      ページ: 45-53

  • [雑誌論文] 日本の中枢機能を担う地域における地震災害脆弱性評価に関する研究 その2 評価手法の再構築及び地震時における地域固有のリスクの抽出2005

    • 著者名/発表者名
      松原啓介, 長橋純男
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集 構造-II

      ページ: 555-556

  • [雑誌論文] 未来都市の地震災害脆弱性評価に関する予備的研究2005

    • 著者名/発表者名
      三ヶ島隼人, 長橋純男
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集 構造-II

      ページ: 557-558

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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