研究課題/領域番号 |
17510151
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
森永 由紀 明治大学, 商学部, 助教授 (20200438)
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研究分担者 |
篠田 雅人 首都大学東京, 都市環境学部, 准教授 (30211957)
高槻 成紀 東京大学, 総合研究博物館, 助教授 (00124595)
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キーワード | モンゴル / 自然災害 / 早期警戒システム / 牧畜気象 / 家畜 / 植生 / 土壌 / 気候変動 |
研究概要 |
本研究の目的は、モンゴル気象庁のデータを利用して牧畜気象学的データベース(気象、土壌、植生、家畜に関するデータ)を作成、解析することより、自然災害の早期警戒システム(Early Warning System 以下EWSと略)の基礎となる知見を得ることを目的とする。具体的な目的は以下の2点である。 (1)牧畜気象データベースの作成(過去10年分のデータ収集、入力、晶質管理)。 (2)EWS構築に必要な、干ばつとゾドの発生メカニズに関する基礎的な研究。 今年度は上記の目的のために以下の作業を実施し、一部の結果を発表した。 1)モンゴルの主要な自然災害である干ばつとゾドに関してレビューし、EWS構築を提案した。 (第一論文および日本地理学会秋季大会で篠田らが発表) 2)主に気象データを収集・入力し、気温・降水量について1960-2002年の月データの品質管理を行った。 3)干ばつとゾドの基礎的研究として、以下のものを行った。 (1)ゾドの気候学的特徴の解明(日本地理学会秋季大会で森永らが発表) (2)1999-2002年のゾドの評価(第二論文) 4)家畜の体重変化と環境(おもに植生、気象要素について)の関係を明らかにする観測。 モンゴル高原の典型草原(観測点1:スフバートル県ツメンツォクト郡および観測点2:トウブ県バヤンオンジュール郡)において、干ばつとゾドの発生メカニズムに関わる基礎的観測を実施した。観測点1では気象・植生と家畜の体重の関係、観測点2では気象・土壌・植生の関係の解明を目的にしている(第三論文)。
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