研究課題
基盤研究(C)
1)過去50年間(1951年〜2000年)の台風データ(台風の経路データ、中心気圧、中心付近の最大風速、暴風域の半径、強風域の半径)、熊本県および長崎県の地上気象データ、さらに対象沿岸における潮汐の不足分の入手をほぼ行った。ただし、九州南海上の海面水温のデータの不足分の入手は行えなかった。2)被害を及ぼす可能性のある領域を通過した50年間の台風を対象として、北緯30度地点の台風気象データ、地上気象データに関するデータの整理および統計処理をほぼ行った。ただし、海面水温データに関する整理および統計処理は終えることができなかった。3)対象沿岸の潮汐データを用い、台風来週時の地上観測地点の気象変化と潮位偏差との関係について、台風のコース毎に解析中である。4)北緯30度地点での台風の中心気圧と対象沿岸の潮位偏差との関係についての台風のコース毎の解析は途中経過である。5)北緯30度地点での台風の中心気圧、海面水温と地上気象データとの関係について、台風毎の解析も途中経過である。6)対象データの頻度分布への正規分布、t分布、F分布、ワイブル分布などの適応性について今後検討する。7)沿岸構造物被害と北緯30度地点の台風データとの関係についての適切な回帰方程式については解析を終えようとしている。8)最大風速、マグニチュード、換算波エネルギーによる各予測法を用いて台風のコース毎および沿岸毎に被害および平滑被害規模のランク分けを行い、各予測法による各沿岸の相感値を求め、各沿岸の耐台風力に関する数値評価を行った。9)換算波エネルギー方による被害予測について、国外で発表を行った。10)の各沿岸の相感値のばらつき、新たなパラメータの導入の可能性について、物理的に検討を行った。平成18年度中心気圧による予測法として発表予定である。
すべて 2006 2005
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Pacific 2006 International Maritime Conference Proceedings.
ページ: 1-10
Proceedings of the Conference on Solutions to Coastal Disasters, 2005.
ページ: 1-9
第13回(平成17年度)NPO法人熊本自然災害研究会研究発表会要旨集
ページ: 23-26