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2007 年度 実績報告書

マラナオ語イスラーム出版物と口承文学からみるフィリピンのイスラーム思想と運動

研究課題

研究課題/領域番号 17510212
研究機関上智大学

研究代表者

川島 緑  上智大学, 外国語学部, 教授 (50264700)

キーワードフィリピン / イスラーム / マラナオ / ミンダナオ / 史料 / 東南アジア史 / 口承文学
研究概要

最終年度にあたる本年は、引き続きマラナオ語資料を収集するとともに、これまでに収集した資料の目録作成を進め、その一部の翻字・翻訳を行なった。
1.8月5-17目にフィリピンで現地調査を実施し、新たに約30点の現地語資料を収集するともに、海外研究協力者のラビ・リワルン氏、プリモ・サリビオ氏と研究打ち合わせを行なった。
2.10月14-17目に、リワルン氏を上智大学アジア文化研究所に招聰し、その協力を得てダンサラン学院ガウィン記念研究センター所蔵MVVコレクション中のアラビア文字文献約200点の目録草 稿と解説を執筆した。リワルン氏は11,月3日に上智大学で"How an'Outlaw"becomes a Hero in the Folk Songs:Dimakahng as Described in a Darangen(Meranao Folk Song)"と題する研究報 告を行ない、日本の研究者と学術交流を行なった。
3.マラナオ語イスラーム物語「バラプラガン」1,2章の翻字・英訳草稿を作成した。収集したイスラーム物語や民謡には、英語資料にはほとんど現れない、ムスリム民衆やイスラーム知識人の歴史観が表現されていることが明らかになった。また、アラビア文字マラナオ語資料の研究や目録作成は、これまで先例がなく、フォーマットや表記方法の確定など、様々な問題を克服する必要があった。そのため、当初の予想を超える多くの時間を要したが、草稿をほぼ完成することができた。この目録はフィリピンのイスラーム研究の基盤を整え、現地語資料の利用を促進するという点において重要であり、今後、最終的な編集作業を経て、なるべく早い機会に刊行する予定である

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 1960年代カイロのフィリピン・ムスリム留学生論文集邦訳・解説(2)2007

    • 著者名/発表者名
      堀井 聡江(邦訳), 川島 緑(解説)
    • 雑誌名

      上智アジア学 25号

      ページ: 323,350

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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